童心にかえる、一夏の思い出を。どろん田バレーボールフェス

最盛期は全国から1000人が集結? 伝説の里山イベント

26年前、休耕田で一風変わったイベントが里山・川島から始まった。

その名も「どろん田バレーボール大会」。

田んぼの中で泥だらけになりながらバレーボールを楽しむという、クレイジーなイベントだ。

そのユニークさ、絵映えの良さもあって、最盛期には全国から56チーム、観客も含めて1000人超の人々が人口600人ほどの川島に集まった。

しかし、5年前、主催メンバーである地元住民の高齢化や大規模化にともなう地元側の負担の増加もあって休止になっていた。

久しくちょうど5年前、協力隊として川島に訪れた僕は、何度もどろん田バレーのことを耳にしていて、自分にとっては伝説的なイベントだった。

「もう一度復活させてほしい」関係人口とともにリスタート

川島の活性化に尽力してきた、川島振興会の会長である根橋洋太郎さんは、5年前にこんな願いを口にしてくれた。

「どろん田バレーをいつか復活させてほしい」

元々は休耕田を利活用して、地域を盛り上げるイベントとして始まったどろん田バレー。
地域住民が一丸になって、20年間にわたって続けてきた。
高齢化にともなう休止で仕方がなかったものの、やはり洋太郎さんをはじめ、地域の中では続けたかったという思いもくすぶっていた。

ただ、どろん田バレーは何百人もの人が関わる大きなイベント。復活を目指すのは簡単なことではなかった。

それからしばらくして、都市部の社会人を中心にした関係人口のメンバーが川島を訪れて、地域をフィールドにやりたい企画を形にするプログラムが行われた。

その中で、どろん田バレーの話が話題にのぼった。

「新しいことをやるのもいいけど、地元の中で大切にされてきたどろん田をもう一度復活させてみるのはどうだろう」

5年前に、洋太郎さんが願った復活がこのとき叶った。

どろん田の立ち上げに関わってきた船木さんと根橋正美さんと、関係人口の皆さん、辰野町の協力隊

地元と参加者の共創で、楽しく、持続可能などろん田を目指して

関係人口と地域の協力によって、2022年にどろん田バレーは復活。

大会コンセプトには、「共創」を掲げた。参加者だけでなく、主催する地域側も疲弊せずの楽しめる、みんなにとってサステナブルな大会にしていくためだった。

これまでは地元側が全て準備していた大会から、参加者の人にも前日の事前準備から関わってもらいながら、地域や参加者同士の交流も深めるなど、新たな楽しみにも繋がった。

そして、2023年。
今年もどろん田バレーを開催することに。

今年は、さらにより深く、みんなでつくるということを大切にしていく。
昨年参加してくれたZ世代メンバーに運営メンバーになってもらったり、他にもいくつかの関わり方を用意して、より多様な人の関わりが生まれる、共創のどろん田バレー大会を目指す。

また、体を動かすアクティビティスポーツとしてのどろん田バレーだけでなく、川島という里山で過ごす一夏の心地よい時間そのものをもっと味わってもらえる、楽しさの多様化も目指していく予定だ。

キッチンカーが出店してお腹も満たせたり、子どもが遊べるブースがあったり、木陰でどろん田バレーを横目にゆったりできる縁側スペースがあったり、川辺にサウナを併設して里山の大自然の中でととのう体験ができたり、参加者同士がより仲良くなれる企画があったり…。

これを読んでくれているあなたは、夏の里山・川島でどんなことをしてみたいですか?

一緒にどろん田バレーボールフェスで、忘れられない一夏の思い出をつくりましょう!

どろん田バレーボールフェスでは、一緒に企画やお手伝いをしてくれるメンバーを募集しています。

詳細は公式HPをご覧ください。

プロジェクトメンバー

author-avatar
矢田愛香
辰野町地域おこし協力隊/
森の素材ラボ/
社会福祉士・精神保健福祉士
author-avatar
  • 矢田愛香
  • 辰野町地域おこし協力隊/
    森の素材ラボ/
    社会福祉士・精神保健福祉士

福祉職の公務員を経て、自然と人をつなぎ暮らしの豊かさをつくりたいと思い、山に囲まれた辰野町に移住。山を購入し、里山の課題に直面しながら、山の居場所作りや、森の素材を使った商品を開発中。

author-avatar
北埜 航太
あわい代表(ライター・編集者)/
ライターはじめ手歴7年/
元辰野町地域おこし協力隊
author-avatar
  • 北埜 航太
  • あわい代表(ライター・編集者)/
    ライターはじめ手歴7年/
    元辰野町地域おこし協力隊

大学時代にインターンで辰野に出会う。PR会社、WEBメディア企業での企画・プロモーションを経て辰野町で都市部のZ世代を中心にした関係人口の創出に取り組む。過疎化が進みつつも文化や資源が豊かなローカルと都市部に住むクリエイティブな人材が繋がって新たな価値が育まれる循環をつくりたい。

author-avatar
松田 陽多
螢照会 共同代表/
辰野町地域おこし協力隊
author-avatar
  • 松田 陽多
  • 螢照会 共同代表/
    辰野町地域おこし協力隊

大学院でまちづくりを学ぶ中で現場に出たくなり、辰野に移住。協力隊で町の地方創生に取り組みながら、町と東京の教育格差をなくすことを夢見て塾を開業。

author-avatar
小菅勇太郎
MoonBase株式会社 代表取締役/
Rural Labo 共同代表(コミュニティはじめ手2年半)/
辰野町地域おこし協力隊
author-avatar
  • 小菅勇太郎
  • MoonBase株式会社 代表取締役/
    Rural Labo 共同代表(コミュニティはじめ手2年半)/
    辰野町地域おこし協力隊

大学を休学して起業し、辰野町と東京の目黒区で二拠点生活中。
「行きつけの田舎」があるライフスタイルを当たり前の選択肢にすべく、奮闘しています。

はじめ手のプロジェクト一覧 ホームへ